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「未病」とはなに? 最近テレビで「未病」をときどき耳にします。テレビではもっともらしいことを説明しています。聞き流しているだけならそれも良いと思いますが未病の意味を間違えて理解すれば未病の真の意味が理解されません。「未病」は、中国を中心とする東洋医学が数千年の歴史の中から作り出した考え方なのです。
「未病」とは読んで字のごとく「未ダ病にアラズ」です。病気ではない意味です。従って未病のうちに治せば(管理をすれば)病気にならずに済む意味なのです。ですから「治未病」とうい言葉があります。「治」とはオサメル即ち管理をする意味で、未病を管理して病気にならないようにすることを「治未病」あるいは「未病治」といいます。
ところが、誤った「未病」の考え方は、検査結果に異常値があるが自覚症状が無い場合又は検査値に異常はないが自覚症状が有る場合を未病としています。しかし、「自覚症状はないが検査では異常がある状態」は明らかに検査に異常があるのですから自覚症状が無くても未病でなく病気です。末期がんで自覚症状が無い状態を想像して下さい。末期がんでも自覚症状が無ければ未病でしょうか。さらに「自覚症状はあるが検査では異常がない状態」も、やはり病気です。自覚症状が有ることは患者が嘘を言っていない限り病気です。検査は絶対ではありません。検査が不足の場合も検査で発見できない病気も多くあるのです。
未病とは「検査値が異常値に近い状態または不摂生な生活を続けている状態を言う」と考えると未病の意味が良く分かります。病気になる前の状態を未病と言い、このままの状態を続けると病気になるリスクをもっていることなのです。
「西洋型未病」も「東洋型未病」も本来的には存在しません。「西洋型未病」は「保健=Health」のことで敢えて新しい概念を作る必要が無いと考えます。「東洋型未病」はもともと「東洋型保健」を「未病」と言いますので「東洋型未病」と表現することは「武士の侍」のような表現になってしまいます。
なぜ、このような間違った概念が普及して改まらないのでしょうか。我が国の医療業界は封建的階級社会で大御所様のご意見には逆らうことができないのです。(テレビでは「御意」と言っていますが医療の封建制に対する皮肉だと思います。)誰が考えてもおかしい理論を未だに是正できないところに我が国の医療の限界を思うのです。
未病は、東洋医学の素晴らしい概念です。全ての国民が未病を「セルフ保健」と考えて日々の管理を怠らなければ医療の崩壊は防げます。医療が崩壊すれば、医療に掛かれない患者や失業する医師等が増加します。国家も崩壊へと向かいます。未病は人や国家の危険に警鐘を与える概念なのです。我が国は、国自体も未病状態であることを国民の一人一人が認識し是正しなければなりません。
歴史ある健康飲料の会社や地方自治体の中には、間違った未病概念を認めてテレビ等で普及しているのを見ると大変に残念に思います。
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