近代西洋医学と伝統東洋医学の根本的相違!
近代西洋医学は、疾病を治療します。その疾病の原因の対処療法を行います。対処療法とは胃潰瘍の時に胃薬、安定剤等を投薬したり手術をしたりして治療しますが、体のほかの部分は診断しません。胃潰瘍のみを治療します。それに対して伝統東洋医学は、胃潰瘍の場合も胃の診断は当然として体全体も診断します。伝統東洋医学では胃潰瘍等の疾病を疾病と言わずに病気といいます。伝統東洋医学には病気は気を病むこととの考えがあり病気といいます。病気は、病んだ臓器等の問題ではなく体全体の気の乱れにより病気が発症すると考えます。伝統東洋医学は、病気である枝を見て体である木の全体も診るのです。

しかし、伝統東洋医学の問題点は科学的根拠のない迷信的な治療方法も行われ医学界において信用を失っている部分もあります。中国は、新旧のツボについてどのツボが医学的にどのような効果があるかを科学的に検証し発展させています。それに対して我が国の伝統東洋医学はまだまだ遅れて迷信的な治療方法も現実に行われています。

脱線ですが、フランスでは7割の人が針治療の経験があります。しかし、フランスの針は中国の鍼灸技術です。そして、針そのものは日本の針を使用しているとのことでした。良いとこどりのフランス人らしい考え方と思います。

いずれにしても、我が国の医学界や国民は伝統東洋医学のすばらしさを理解していないようで残念に思います。偏見と迷信がなくなり伝統東洋医学を含んだ統合医療が普及して最先端の医学として進歩発展することを願うものです。当学会の活動がその一助となれば幸いです。


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